5月15日(日)、約20㎞(寄り道を含む)、6時間40分、13名参加
(今回は終着・山中渓に車を置いて、電車で始まりの和泉橋本駅へ)
今回管理人は用事で参加できなかったので 我がメンバー仮名「山本泰司」 氏がレポートします。 (写真・原文提供)
①和泉橋本駅を出発(9時10分)
②南近義(みなみこぎ)神社
近木(こぎ)王子が明治40年にここに合祀されたとのこと。
③加支多(かした)神社
鶴原王子は明治40年にここに合祀されたらしいが、社殿横にに貼られている由緒書き(神様の名前と境内社も書かれている)では確認できなかった。
④佐野王子跡
街道から少し入ったところにある。1時間半ほど歩いたのでここでしばし休憩。
⑤古い家並が続く(泉佐野市) 街道らしくて良い雰囲気。
⑥泉州自慢のたまねぎ畑
⑦屋敷の立派な門
このあたり(泉南市に近い泉佐野市)は、塙団右衛門(ばんだんえもん)の墓、籾井(もみい)王子跡碑、奥家住宅(国の重文)、淡輪六郎兵衛(たんのわろくろうべえ)の墓、樫井古戦場跡碑と見所が続く。
⑧きれいな水が流れる用水に出くわしたのでびっくり!カワニナとドブガイがいっぱい。エビモのような水草も生育。年中、安定して流れているはずで湧水なのかも。
⑨海会寺(かいえじ)史跡公園に立ち寄る。
白鳳時代に豪族によって建てられた法隆寺式伽藍配置の立派なお寺だったようだ。写真手前が 塔、向こうの下が講堂と回廊の基壇が復元されている。
⑩街道から300mほど入ったところにある厩戸王子跡
⑪信達宿(しんだちしゅく)本陣跡。紀州徳川家が参勤交代を行なった際の宿所。
⑫信長街道の起点にある常夜灯
江戸時代から平成4年までの約200年間、毎晩灯され続けてきたという。平成4年以降は電気による自動点灯式になった。
⑬信達一ノ瀬王子跡にある馬頭観音
王子跡を示す説明板がないので、この辺りをしばしウロウロ。
⑭ちょっと寄り道して林昌寺へ。
天平年間に行基によって開創されたという真言宗の名刹。山号は「躑躅山 (つつじさん)」ということで、ツツジとサツキで有名。ただし、ツツジはもう終わっていて、サツキはこれから。
⑮岡中鎮守社のクスは根元の幹回り12m、樹齢800年以上。
その隣のイヌマキは幹回り3.4mでクスよりも古いらしい。共に大阪府の天然記念物。
⑯石の鳥居(伏拝鳥居)
波多神社の遥拝所だとか。すぐ下にパンフレットの写真では長岡王子の石碑とされるものがある。ただし、「南無阿弥陀仏」と彫られているんだけど・・・
⑰琵琶ヶ岸懸(びわががけ)
琵琶法師が転落死して、持っていた琵琶が木に引っかかっていたというところを恐る恐る通過。
挑むのは 最若手・重量級2人。ロ-プ大丈夫か?
⑱地福寺(山中渓)。
ここの子安地蔵は元は地蔵堂王子の御神体だったとか。境内全体に枝垂桜の枝が垂れていて・・・
次の写真⑲は同じ場所での花の季節。
⑲今年3月31日に撮影。境内の中央に立つと360度、花のシャワー!
⑳馬目王子は明治42年に山中神社に合祀され、このような石祠に祀られている。
(仮名)
今回も前回と同様、約20㎞の長丁場でした。王子(跡)が10もあるうえ、立派な神社やお寺をはじめ、古民家、古戦場跡、武士のお墓、大木など見所満載のため、ここでは十分に紹介しきれませんでした。
これまでずっと舗装道路ばかりでしたが、今回ようやく森の中の土の道を、距離はたったの数百メートルですが歩くことができました。 琵琶ヶ岸懸(びわががけ、琵琶懸け(びわがけ)とも)という難所のある山中川の右岸の古道です。ただし真夏になると草が茂って通りにくくなるようです。それに琵琶法師のようにならないとも限りませんので気軽には通りにくい道ですね。
これまでと同様、路傍には道標や地蔵などの古い石造物がところどころに見られ、歴史を感じさせてくれました。また、どのお地蔵さんにもきれいなお花が手向けられていて、地域の人たちによって温かく守られている様子に感動しました。
午後になると気温も上昇し、手持ちの飲み物では足りなくなって自動販売機のお世話になりました。今回は某岡本氏のサポートがありませんでしたので、冷えたスイカやメロンを思い浮かべながらの道中でした。次回は期待してます!!